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スケルトンリフォームで大後悔?後悔しがちなポイントと後悔しない方法を解説

2024年01月11日

近年、建物の基礎部分だけを残して内装を一新するスケルトンリフォームの人気が高まっています。

古い住宅を新築同様に一新できるスケルトンリフォームですが、リフォームをして後悔したという人も少なくありません。

今回の記事では、スケルトンリフォームで後悔してしまうポイントや後悔しないための対策方法を解説します。

スケルトンリフォームで大後悔?後悔しがちなポイントと後悔しない方法を解説

スケルトンリフォームで後悔しやすいポイントは?

スケルトンリフォームとは、柱や梁などの建物の構造部分のみを残して行う大規模なリフォームです。

水周りを移動したり間取りを大幅に変更したりなど、築年数の古い住宅やマンションを自分好みに作り変えられるのがメリットですが、スケルトンリフォームをして後悔したという人も少なくありません。

ここでは、スケルトンリフォームをした人が後悔しがちなポイントを紹介します。

1.工事に時間がかかった

スケルトンリフォームは大がかりな工事なので、解体から完成までの全ての工程が順調に進んでも、2ヵ月~4ヵ月の時間がかかります。

しかし、建具や建材が予定通りに調達できなかったり、悪天候が続いたりなどで、工期が延びてしまうケースは少なくありません。

また、解体工事を開始してから基礎部分の腐食やシロアリ被害が発見され、想定外の補修工事が必要になるケースもあります。

2.予算をオーバーした

スケルトンリフォームは、新築や建て替えと比べると費用を抑えられる傾向にありますが、古い物件のダメージは解体してみないと分からないものも多く、計画段階では予定していなかった補修工事が必要になる可能性があります。

工事途中で補修が必要な箇所が増えてしまうと、当初の予算を大幅にオーバーしてしまうケースもあります。

また工期が長引くことで、仮住まいでの生活が長引き、家賃がかさんでしまうこともあるでしょう。

想定外の修繕費用や長期間の家賃がかさんでしまうと、「新築や建て替えをした方が良かった」と後悔する可能性が高くなります。

3.資産価値が上がらなかった

スケルトンリフォームは大がかりな工事になるため、工事費用も高額になりがちです。

しかし、リフォーム費用をかけた分だけ物件の資産価値が上がるわけではありません。

例えば、1,500万円で購入した中古物件を、1,000万円をかけてスケルトンリフォームしても、物件の資産価値が2,500万円まで上がることはほぼありません。

上がったとしても、せいぜい2,000万円程度でしょう。

自分が快適に住むことを目的としたスケルトンリフォームならともかく、物件の資産価値を高めるためにスケルトンリフォームを行うことはおすすめできません。

4.思い通りのリフォームができなかった

スケルトンリフォームは大胆な間取りの変更なども可能で、自由度が高いリフォーム方法です。

スケルトンリフォーム後の内装は新築物件同様で、元の状態が想像できないくらい見違えるようにきれいになっているでしょう。

ただし、スケルトンリフォームでは元の建物の基礎部分はそのまま使用するため、延べ床面積を増やす、窓やドアなどの開口部の位置や数を変更する、天井の高さを変えるなどは難しくなります。

建物の構造によっては壁や柱の位置を変更できないこともあるため、思い描いていた通りの間取りを実現できないこともあります。

スケルトンリフォームで後悔しないためにできる対策方法

スケルトンリフォームで後悔しがちなポイントを紹介しましたが、後悔しないためにはどうしたらよいのでしょうか?

ここからは、スケルトンリフォームで後悔しない対策方法を紹介します。

余裕のある予算やスケジュール計画を立てる

スケルトンリフォームは大がかりな工事なため、想定外の修繕が必要になったり悪天候に見舞われたりして、工期が長引いてしまったり追加の費用がかかったりするケースが少なくありません。

計画段階でしっかり予算やスケジュールを立てておくことは大切ですが、予算オーバーや工事の長期化の可能性も視野に入れておくことも同じくらい重要です。

ぎりぎりの予算やスケジュールで工事を始めるのではなく、ある程度の予算オーバーやスケジュールの変更にも対応できるよう、余裕のある計画を立てましょう。

目的を明確にして優先順位をつける

内装を一から作り直せるスケルトンリフォームは、自分の好みの家作りができる貴重なチャンスですが、やりたいことが多過ぎてあれもこれもと詰め込み過ぎると、あっという間に予算オーバーになってしまいます。

「キッチンの位置を変更したい」

「目に見える部分は無垢材を使いたい」

「間取りを変更して一部屋増やしたい」

「断熱素材や床暖房を取り入れて冬も暖かく過ごしたい」

「おしゃれな照明を取り入れたい」

など、要望が多くある場合は、スケルトンリフォームをする目的を明確にして、工事内容に優先順位をつけましょう。

その上で、「絶対にやりたい工事」や「できればやりたい工事」などに分けて考えると、満足度の高いリフォームができます。

まとめ

建物の基礎構造以外を解体して内装を作り変えるスケルトンリフォームは、理想の家を実現しやすい一方で、想定外の費用がかかったり工事が長期化したりなどのリスクも高いです。

計画から完成まで1年以上かかることも多いため、リフォーム会社との信頼関係が結べるかどうかも重要なポイントです。

リフォーム業者を選ぶ時は、スケルトンリフォーム工事の実績が豊かで、家主の希望にしっかりと耳を傾けてくれる業者を選びましょう。