お役立ちコラム
階段リフォームで安全で快適な暮らしを実現！リフォームの種類や費用を解説
2024年01月25日
「階段の傷みが気になるのできれいに治したい」
「階段が危ないので安全性を高めたい」
毎日何度も上り下りする階段を、より安全に快適にリフォームしたいという方は多いでしょう。
今回の記事では階段のリフォームについて詳しく解説。階段のリフォーム方法や内容別の費用相場も紹介するので、階段リフォームを検討している方は参考にしてください。
階段リフォームの目的とは？
階段は上下階をつなぐ大切な動線で、一日のうちに何度も上り下りする場所です。
玄関ホールやリビングに隣接しているなど、人目につきやすい家の中心にあることも多く、家全体の雰囲気や快適性を大きく左右する可能性も秘めています。
階段をリフォームする目的は大きく分けると、「安全性の向上」「デザイン性の向上」「機能性の向上」の3点です。
安全性の向上
階段は上下階の移動に欠かせない場所ですが、お年寄りや小さなお子さんのいる家庭では、家の中で最も危険なスポットの一つです。
築年数の古い住宅の階段は、勾配が急で幅が狭いことも多く、安全面に問題があることも少なくありません。
安全性を高める階段リフォームには、以下が含まれます。
・勾配を緩やかにする
・階段の幅を広くする
・手すりを設置する
・滑り止めを付ける
デザイン性の向上
古い住宅の階段は、廊下からアクセスし、両サイドに壁があって狭くて暗い場所というのが一般的でした。
しかし、現在のトレンドはリビング内に設置されているリビング階段や、開放感のあるスケルトン階段で、階段にもインテリアの一部としてのデザイン性が求められています。
デザイン性を高める階段リフォームには、以下が含まれます。
・壁を撤去してスケルトン階段にする
・手すりや上貼りの素材を変更する
・階段の位置を家の中心に変更する
機能性の向上
デッドスペースになっていることも多い階段下のスペースは、機能的な収納やワークスペースなどを設けることで有効活用できます。
また、踊り場に本棚を設けたり、蹴込み部分に引き出しを設けたりなどで、収納スペースを増やすことも可能です。
収納スペースの増設など機能性を向上する階段リフォームには、以下が含まれます。
・階段下に収納棚を設置する
・階段下にワークデスクを設置する
・踊り場に本棚を設置する
・蹴込み収納を設置する
階段リフォームにかかる費用相場
階段リフォームにかかる費用は、リフォーム内容や選ぶ素材などによって大きく異なります。
ここからは、人気の高い階段リフォームの内容別の費用相場を解説します。
手すりの設置
住宅の階段に手すりを設置することが義務化されたのは、平成12年の建築基準法改正後で、それ以前に建設された住宅では手すりのない階段が多くあります。
お年寄りや小さなお子さんが安全に階段を上り下りするためには、手すりは必須です。
階段に手すりを設置するリフォームにかかる費用は、7万円〜15万円です。
滑り止めの設置
一般家庭の階段の大半は木製ですが、木製の階段は耐久性が高くて温かみも感じられる一方で、滑りやすいのが大きなデメリットです。
階段を滑りにくくするのに最も手軽なリフォーム方法は、滑り止めの設置です。
滑り止めには、踏板全体に取り付けるシートタイプや、踏板の端に取り付ける滑り止めストリップなどがあります。
滑り止めの設置にかかる費用は、材料費と工事費用を合わせて1万5千円〜3万円です。
階段の床材の変更
古くなった階段で傷みが目立つけれど、構造自体に問題がない場合は、上貼りのみを変更する上貼りリフォームがおすすめです。
階段の上貼りリフォームでは、既存の床材の上に新しい床材を重ね張りするカバー工法と、古い床材を剥して新しい床材を取りつける従来の工法の2つの方法があります。
上貼りリフォームにかかる費用は15万〜30万円程度ですが、カバー工法の方が作業工程が少ないので費用は安くなります。
階段の勾配の変更
勾配の急な階段の安全性を高めるために、勾配を緩やかにするリフォームは、お年寄りや小さなお子さんのいる家庭でよく行われます。
勾配を緩やかにするためには、もともとの階段に1〜2段つけたす方法と、もとの階段を撤去して新しい階段に架け変える方法があります。
段数を増やすリフォームにかかる費用は25万円〜50万円ぐらいですが、段数を増やすスペースが必要です。
階段を新しく架け変える場合は、階段を支える構造自体を変更するため、60万円〜100万円とリフォーム費用も高額になります。
収納の増設
階段周りにはデッドスペースが多いため、収納スペースを増設するリフォームも人気です。
階段下のデッドスペースに納戸や収納棚を設置したり、蹴込み部分に収納用の引き出しを設置したり、踊り場に本棚や飾り棚を設置したりなど、いろいろな収納方法があります。
収納の増設にかかる費用は収納の種類やデザインによって大きく変わりますが、5万円〜30万円程の費用がかかるのが一般的です。
まとめ
2階建て以上の住宅では家族が毎日何度も上り下りする階段ですが、転倒や転落などの事故も多く、家の中で最も危険な場所の一つです。
特に小さなお子さんやお年寄りがいるご家庭では、階段の安全性を保つことは重要です。
また、古くなった階段を美しくリフォームしたり、階段周りのデッドスペースに収納を設置したりすることで、より気持ちよく暮らせるようになります。
より便利で暮らしやすい家にしたいとリフォームを検討している方は、ぜひ階段リフォームも視野に入れてみてください。
